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不動産戦略 NEW 2026.07.10(金)

持ち家と賃貸はどちらが得か?不動産投資家目線での結論

持ち家と賃貸はどちらが得か?不動産投資家目線での結論

「持ち家と賃貸、どちらが得か?」


このテーマは非常に多くの場面で議論されますが、結論は立場によって変わります。

本記事では、不動産投資を前提とした場合において、どちらを選択すべきかを現実ベースで整理していこうと思います。

【結論】 不動産投資家を目指すなら「賃貸一択」

不動産投資家として資産形成を進めるのであれば、居住形態は賃貸が合理的です。理由は明確で、住宅ローンはキャッシュを生まない負債だからです。投資において重要なのは「お金を生む資産」を積み上げることであり、自己居住用の住宅はこの定義に該当しません。

「地方なら持ち家のローン返済の方が家賃より金額が低くなる」「いくら金利が上がってきたとはいえ、住宅ローンはまだ借りた方が得」という意見ももちろんあるでしょう。

⚠️ そもそも論として、住宅ローンは「借金」です。
毎日のランチの数百円の差額に悩む方が、なぜか数千万円(場合によっては億単位)の借金の判断をパッとできてしまうというのは、判断軸がどこかバグっているのではないでしょうか。

住宅ローンの本質は「消費型の借入」

住宅購入を資産形成と捉える考え方もありますが、その裏側にある冷徹な特徴を直視しなければなりません。

  • 家賃収入などのキャッシュフローを一切生まない
  • 35年前後という気の遠くなるような長期返済が必要
  • 修繕費・固定資産税などの維持コストが継続的に発生する

つまり、住宅ローンは収益を伴わない状態で長期的な負債を抱える構造になっています。また、ローンの返済原資は自身の労働対価を投入することが大前提です。何らかの理由で収入が止まったりして一度躓くと、返済が一気に苦しくなります。特に昨今の住宅高における、無理のある借入額でも通ってしまいやすい環境においてはなおさらです。

賃貸であれば家のグレードや立地を妥協することで家賃を下げて生活の立て直しが図れますが、住宅ローンの返済は待ってくれない上に金額が減ることもありません。

そして投資家として一番大事なのは、数千万円単位の借り入れがすでにある人は、
借入ゼロの人と比べて「金融機関からの資金調達が相対的に難しくなる」という事実です。

「資産になる」という言葉の落とし穴

「住宅を買えば資産になる」という意見は一定数存在します。しかし、ここで重要なのは資産の定義です。

投資の観点では、資産とは「キャッシュフローを生むもの」を指します。自己居住用の住宅は、売却時に運よく利益が出る可能性はあるものの、保有期間中は基本的に1円の収益も生みません。その結果、投資家には以下の致命的な影響が生じます。

  • 毎月の手残りが減り、追加投資のための「余力」が削がれる
  • 金融機関におけるあなたの「与信枠(融資枠)」を大きく消費する
  • 結果として、資産形成の「投資スピード」が大きく低下する

住宅を資産と捉える考え方は、詰まるところ「売れてナンボ」の博打です。住宅の中古市場は昔よりは整備されてきたとはいえ、買った金額以上で売れる実需物件なんてものはそうそう無いのが現実です。例え含み益があったとしても、それは物件を売却して初めて形になるものであることを忘れてはなりません。

実務視点:住宅購入のタイミングは「後半戦」でいい

では、持ち家は一生不要かというと、決してそうではありません。重要なのは「購入のタイミング」です。

📌 一つの確かな目安は、「家賃収入(投資の利益)だけで住宅ローンを支払える状態」になってからです。

この状態まで収益基盤を拡大できていれば、住宅ローンはあなたの生活を圧迫する牙ではなく、投資収益の中でイージーに吸収可能なコストになります。少し格好つけた言い方ですが、「夢を謳歌するのは、積み上げが終わってから」で十分なのです。

まとめ:まずはお金を生む「本物の資産」を積み上げる

・住宅ローンはキャッシュを生まない「負債」である
・先に組んでしまうと、投資余力とスピードを致命的に制限する
・マイホームの購入は、収益基盤が完全に整ってからで遅くない

まずは「お金を生む資産」を最優先で積み上げること。その上で次のステージとして持ち家を選択する方が、全体の資産形成は圧倒的に効率よく、かつ安全に進みます。


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